〜 ZXR250 (前期型) キャブレター清掃 〜

キャブレターを取り外します。


ビスを4本外し、キャブ上部のキャップを空けて、ダイヤフラム・ジェットニードルの点検を行います。


右上部にあるのが、ダイヤフラム
右下部にあるのが、ジェットニードルです。

ダイヤフラムにある穴がちゃんと開いているか確認をします。
穴が詰まっているとダイヤフラムが正常に作動せずエンジン不調の原因となります。

ダイヤフラムは亀裂などがあったら新品に交換します。


ジェットニードルは腐食・磨耗による段付き、曲がりがあったら新品と交換します。

純正で指定されているジェットニードルはN76Bになります。


以上を確認し、問題がなければキャブ側の溝に沿ってダイヤフラムをしっかりはめて、キャップを締めます。


キャブレターボディー・ジェット類の清掃を行います。


ビス四本を外しフロートチャンバーを取り外します。

パイロットスクリューもこの時に取り外します。

※パイロットスクリューのOリング・ワッシャー・スプリングは小さいので、なくさないように注意して下さい。
ジェット類・フロートを取り外して、キャブレターボディーを清掃します。
メインジェット・ニードルジェットホルダー・パイロットジェットを清掃します。

この時、ジェットが純正の番手か確認します。
※メインジェットは各気筒で番数が違いますので注意して下さい。

メインジェット 1番・4番シリンダー  #125
         2番・3番シリンダー  #128

パイロットジェット             #35
フロートを取り外し、フロートバルブの黒い矢印の部分(ニードルロッド)が押しても戻ってくるか確認をします。
※フロートを取り扱うときに、赤い矢印の部分を触らないようにして下さい。
油面が変わってしまい、エンジン不調の原因となります。


ジェット類・フロートの清掃・点検が済んだらキャブレターボディーに取り付けます。
※ジェット類は必要以上に強く締め付けると損傷する恐れがありますので注意して下さい。

パイロットスクリューは写真の通りに組み立て、キャブレターボディーに取り付け、一回奥まで締めこんで(力強く締めこまない)2と1/4回転緩めます。
フロートチャンバーのガスケットが劣化・破損していないかを確認します。

破損・劣化しているようなら新品に交換します。

フロートチャンバーをキャブレターボディーに取り付けます。
各気筒のバタフライバルブ・ダイヤフラムが正常に動いていることを確認して、車輌に取り付けます。




戻る